五條 新町通り
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私たちの五條新町には、どんな価値があるの?
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五條新町通りやその界隈には17世紀の初頭から18世紀にかけて建てられた町家が集中して、近世の町なみを考える上で貴重な民家群を形成しています。五條新町通りでは、江戸時代、明治時代、大正・昭和初期、昭和戦後と、約4世紀にわたる民家の移り変わりの様子をみることができます。生活様式などの変化にともなって改築され、古い姿そのままの家は少なくなっていますが、家の構造にまで及ぶ大きな改造はされていないため、町なみ全体としては伝統的な姿を保っていると言えます。 五條新町周辺のように、実際に住宅や商店などとして今も使われている建物そのものによって、江戸時代初期からの町なみの様子を知ることができるところは全国でも希少で、ここに五條新町の町なみの重要さがあります。みなさんの五條新町通りは、重みのある民家が多い事とその長さにおいて日本一であるとも言われているのです。


古い町なみ、なぜ残すの?
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「美しい町なみだから」
「文化財として価値があるから」
「なくなってしまったら、もうもとには戻せないから…」
もちろんそうです。けれど、何より大切なことは、「残したい」「守りたい」という私たちの「想い」です。そこには私たちの生活の舞台が、そして、このまちで育まれてきた私たちの、心の風景があるからです。
五條新町通りがまだアスファルト舗装されていなかった頃。黄色い土道を蹴って家路を急ぐ幼い私。夕暮れ、あたりは薄闇に包まれて、思わず泣きべそになる。そのとき、格子窓からこぼれるやわらかな電燈の光と、ふんわりと鼻をくすぐるあたたかいお味噌汁の香り。「気ぃつけて帰りよ」と声をかけてくれる近所のおばちゃんの笑顔に心底ほっとする私…。そんな光景が、みなさんの心の中にも残っているのではないでしょうか。
江戸時代からそこに住む人たちのくらしを見つめてきた五條新町通りは、今もなお当時の面影を残したまま、私たちの生活の背景であり続けているのです。私たちの古く美しく愛着あふれる町なみは、私たちとともに「生きている」のです。
美しい町なみは、ひとたび壊されてしまったらもう取り戻せないものです。でも、住んでいる人たちが「古くさくて不便なだけよ」と思っていれば、一軒一軒の家は、櫛の歯が欠けるようになくなっていくしかありません。「残してもしょうがない」から「私たちのくらしや地域のために活かしたい」と価値が転換しない限り、生きた形での歴史的町なみ保存はあり得ないのです。


主役はもちろん私たちです!!
主役はもちろん私たちです!!
住民のいない町は、ただ美しいだけの「美術品」にすぎません。残したいのは、抜け殻や作り物の町ではなく、これまで通り私たちが生活を営む「生きた町なみ」です。「規制」だと後ろ向きにとらえないで、私たちの大切な生活の場を、私たちが暮らしてきた美しい面影のままに、子どもたちへ、未来へ残していくための、「私たちの約束ごと」だと考えてみませんか。国や市町村は、町なみ保存のためにきゅうくつな生活を私たちに押し付けるのではありません。むしろ、ひとりひとりでは困難だった町なみ保存に、国や市町村をあげての力強い協力を得ることができるのです。住みよく活気溢れる生きた町づくりを目指して、私たちが主体となって国や市町村といっしょに取り組んでいくのです。